ウスバカゲロウの卵発見だと思ったら…

2025.08.31

昨日、当館の窓ガラスに通称「うどんげ」を見つけました。

うどんげ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウスバカゲロウの卵です。18個くらいはありそうです。…ところが後日、「これはクサカゲロウの卵だよ」と知らされました。

卵塊

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンボケしてますが、これも6個くらい卵が産みつけられています。

巣穴

 

 

 

 

 

 

 

 

この卵がポトリと落ちてアリジゴクになるようです。すり鉢状の穴がアリジゴクの住処です。

天気の良い日はせっせと穴掘りをしているのを見かけます。

蟻地獄

 

 

 

 

 

 

 

 

わかりづらいですが、アリジゴクが這った跡です。そして、アリジゴクはなんと!後ろ向きにしか進めません。

当館の軒下砂地に沢山のアリジゴクの巣穴がありますので、ご興味ある方は、ゆっくり観察して下さい!!!

砂繭

 

 

 

 

 

 

 

 

いずれ、砂繭をつくり、ウスバカゲロウへ変身します。

アリジゴクは、卵→幼虫→蛹→成虫に変態する昆虫です。

アリジゴク

 

 

 

 

 

 

 

 

アリジゴクは1cmほどの大きさ。大きな巣穴には、大きなアリジゴクが住んでいます。琴引浜の海浜では2cmほどの大きなアリジゴクが生息しています。

オオウスバカゲロウ

 

 

 

 

 

 

 

 

成虫のウスバカゲロウ・・・蜻蛉の名前の由来の通り、長い寿命は持っていないそう。3~4ヶ月ほどのようです。

琴引浜の海浜には、日本最大のオオウスバカゲロウが生息しています。2023年には京都府の希少野生生物に指定されました。夏の夜、ハマゴウが生息する付近で羽化の様子が、運が良ければ出会えます!

オオウスバカゲロウ羽化

 

 

 

 

来年の夏の自由研究にいかがでしょうか? 

当館では、オオウスバカゲロウの標本と展示説明版で紹介しています。ぜひ、お立ち寄りください。