漂着物について

令和3年1月21日 琴引浜の東側。ゴミ一つないきれいな海岸に見えます。振り返ると・・・

沢山の漂着ごみ・・・。海に入り込んだゴミを波が運び、ほんの一部が浜へ到着、大波がまた、ゴミをさらって、どこかの浜へ打ち上る。

雪のように見えますが、発泡スチロールの破片ごみ。風化して小さく砕けると回収が困難になります。

エボシガイをたっぷり付けた靴。長い間漂流していたのでしょうか。(2019.12月)

漁船の電球のようです。割れると大変鋭利になり危険です。(2019.12月)

まるでペットボトルを撒いたように、大量に漂着。

世界とつながっている海は、各国から流れ出たゴミを運ぶ。

赤い丸印をつけました。レジンペレットが大量に見つかります。プラスチックの中間材料です。

レジンペレット500個ほど拾いました。この小さなプラスチック片を海で生活する生き物たちが餌と間違え食べることが起こっています。

こちらは自然ごみの海藻です。令和2年6月26日 琴引浜の中央部に大量漂着しました。
令和3年3月22日 月に1度の琴引浜の漂着物調査を続けて35年のベテラン安松夫妻と一緒に、今月の調査が行われました。

延長1800mある琴引浜の西側を調査予定でしたが、波浪注意報、強風注意報発令中で一部危険な場所もあり、琴引浜の中央部分の調査に変更しました。

今回の調査には、地元の方など4名の参加者があり、安松さんから漂着物のレクチャーを受けます。

見つけました!医療廃棄物。薬瓶の蓋です。

毎日清掃活動が行われいる琴引浜は一見とても綺麗ですが、小さなプラスチック片がたっぷり見つかります。

ザルを使ってプラスチック片をすくい取り、砂を掃います。

レジンペレットがわかりますか? とてもたくさん見つかりました。

美しい琴引浜と水平線の眺めは、最高でした。

続いて、ネイチャークラブハウスへ移動して、拾った漂着物をチェックします。

くるみ3つ、ライター3個、薬瓶の蓋と針ケース各2個、レジンペレット50個くらい

韓国語のボトルは農薬?だろうか? 漁具の赤い餌カゴ、牡蠣養殖のパイプも沢山見つかった。

このライターは、今年1月に琴引浜で拾ったもの。

続いて、高温石英、微小貝、シーグラス探しをさせていただいた。困りものの漂着物が圧倒的に多く漂着するが、浜をよく見るとこんな美しい石英や巻貝も漂着しているんだ!
ずっときれいな海であってほしいと、考えさせられる体験でした。
月に1度の漂着物調査をしています。ご興味のある方は、下記よりご連絡ください。

毎年11月の第一日曜日のころに、漂着ごみグリッド調査を行っています。

ご興味のある方は、是非ご参加ください。

2時間は、漂着ごみ拾い、残り1時間は、ゴミの分別作業を行いました。

琴引浜ネイチャークラブハウス主宰の安松貞夫館長に、更に細かく分別していただきました。

食品の容器(プラスチックと発泡スチロール)生活用品のフタ(プラスチック)、生活雑貨、物流のバンド、梱包材、水産のロープ・ひもなど、量の多さと手間には驚いた。との感想でした。

ネイチャクラブハウスの安松館長が仕分けしたごみを文化館が譲り受け、展示しています。
下記もネイチャークラブハウスの安松さんの調査資料です。

令和2年12月7日に琴引浜で回収した「ライター」。国別に仕分けしてあります。韓国44個、中国37個、日本6個、不明20個

なんと「医療廃棄物も」実際漂着します。針がついています。

これも医療廃棄物。血液も入っています。危険物の回収作業はより注意が必要です。
漂着物調査をされている安松さん曰く、この時期にこれだけの漂着物は少ない様子。あまり海が荒れていないからのようです。
琴引浜の西の端には、大きな冷蔵庫も漂着していて、回収作業が行われていたとか、、、
より詳しくは「琴引浜通信」で検索していただくか、こちらより琴引浜ネイチャークラブハウスのホームページが見られます。
是非、ご覧ください。