鳴き砂保護活動の歴史

1976 琴引浜の遊歩道建設計画に対して、同志社大学工学部三輪茂雄教授から町長宛に鳴き砂保護と遊歩道計画に関する要請文が届く。
1978 琴引浜が名勝として網野町指定文化財となる。
1982 鳴き砂が天然記念物として網野町指定文化財となる。
1984 日本ナショナルトラストに委託し琴引浜観光資源調査を実施。報告書発行。
1985/10 琴引浜「鳴き砂」の保護と活用を考えるシンポジウムを開催。
1986 この頃、琴引浜の後背地に民間業者によるリゾート開発計画がもちあがる。
1987/6/13 琴引浜の鳴り砂を守る会が発足。
この頃より京都市東山高校地学部の調査が始まる。
1989/3 石川県門前町琴ケ浜を視察し、地元の人たちと交流。
1989/9 網野町に「八丁浜開発計画(CCZ計画)についての要請状」を提出。
1989/12 京都府に「CCZ計画にかかる公有水面埋め立てに関する意見書」を提出。
1990/2/4 伊根町海岸に座礁した貨物船(マリタイムガーディニア号)から流出した重油が琴引浜に漂着。守る会会員と町職員で除去作業を実施。
1990/3 鳴き砂の保護対策について網野町と協議。
1990/3 鳥取県青谷町の鳴き砂の浜を視察。
1990/7 鳴き砂保護対策について網野町と協議し、町の保護対策を制定する。
1991/3 島根県仁摩町の琴ケ浜や「砂の博物館」を視察し「琴ケ浜の鳴り砂を守る会」の人たちと交流。
1991/3 網野町が「琴引浜の微小貝図鑑」を発行。
1991/6 網野町に対して「鳴き砂の保護と八丁浜埋め立てに関する要望書」を提出。
1992/3 島根県仁摩町で行われた「砂と文明を考えるシンポジウム」に参加。
1993/3 宮城県気仙沼市十八鳴浜(くぐなりはま)を視察し、十八鳴浜研究会の人たちと交流。
1993/8 琴引浜を会場に「はだしのコンサート」が初めて開催される。
1994/9 網野町で初めて「全国鳴き砂サミット」が開催される。併せて参加市町により「全国鳴き砂ネットワーク準備会」が開催される。以後、毎年、会場を変えて開催。
1994/10 新潟市で開催された「日本海夕日サミット」に招請され参加。併せて、巻町の角海浜(かくみはま)を視察し「角海の鳴き砂をよみがえらそう会」の人たちと交流。
1994/11 島根県仁摩町で開催された「世界鳴き砂シンポジウム」に参加。
1995/6 守る会が京都府知事より「自然環境保全功労者」の表彰を受ける。
1995/7~8 網野町日中合同鳴沙学術調査団を派遣。(中国・内モンゴル自治区巴丹吉林砂漠。中国科学院蘭州沙漠研究所と合同調査)
1995/5 守る会のホームページを開設し、インターネットで情報の発信を始める。
1995/12 「ブルーバード計画(鳴き砂自然博物館建設計画)」について、網野町長に要望書を提出。
1996/3 掛津川に木炭を利用した水質浄化施設を設置。
1996/3 タイ国(ホワヒン海岸・プーケット島)の鳴き砂調査に参加。
1996/5 守る会が(社)全国海岸協会より「海岸功労者」表彰を受ける。
1996/6 琴引浜の鳴き砂が環境庁の「残したい日本の音風景百選」に選定される。
1996/7 琴引浜が大日本水産会等の「日本の渚百選」に選定される。
1996/8 第2次日中合同鳴沙学術調査団を派遣。
1996/8 東山高校地学部の全面協力により「琴引浜の漂着物展」を掛津公会堂で初めて開催。
1997/1 琴引浜に漂着する医療廃棄物の対策について、厚生大臣に要望書を提出。
1997/1 ロシアタンカー「ナホトカ号」からの流出重油が大量に漂着。守る会が中心になり、3月末まで重油回収作業を行う。琴引浜におけるボランティアを含む作業従事者数約12、700人。回収した重油約250トン。
1997/4 守る会が平成8年度網野町文化賞の表彰を受ける。
1997/6 琴引浜に大雨により河川から流出した大量の葦等が漂着。
1997/9 「海の環境保護を考えるシンポジウム」を開催。
1998/3 (仮称)鳴り砂会館建設の陳情書を網野町議会に提出。
1998/6 守る会が、環境庁より「地域環境保全功労者」表彰を受ける。
1998/7 東京水産大学で行われた「海のリレーシンポジウム」で「鳴き砂の保全」について報告。
1998/7~9 NTTドコモ関西のテレビコマーシャル「日本の音風景百選」シリーズで琴引浜が放送される。
1999/7 守る会が中心となり、琴引浜を禁煙ビーチにする取組を始める。
1999/4~10 「琴引浜の漂着物展」を掛津研修センターにおいて常時開催する。約2,500人が入場。
2000/3 東京の都道府県会館で行われたカニカニフォーラムで「琴引浜の漂着物展」を開催。
2000/10 八丁浜で開催された「第20回全国豊かな海づくり大会」会場に鳴き砂体験コーナーを設置し、好評を得る。
2001/3 網野町美しいふるさとづくり条例制定。7月1日施行。
2001/4 (財)日本ナショナルトラストによる全国6番目のヘリテイジセンターとして「琴引浜鳴き砂文化館」の建設が決定。
2001/5 守る会が、第1回の京都府環境トップランナー表彰を受賞。
2001/6 第8回はだしのコンサートを琴引浜で開催。本年より地元の実行委員会が主催。
2001/7 美しいふるさとづくり条例により琴引浜を特別保護区域に指定、守る会を環境保護団体に認定する。守る会会員による海岸のパトロールが始まる。
2002/4 島根沖で沈没した貨物船アイガー号より流出した重油が浜詰海岸と琴引浜に漂着。量も少なく、短期間で回収。
2002/10 琴引浜鳴き砂文化館が完成、オープン。合わせて、2002全国鳴き砂(鳴り砂)サミットを本町で開催。
2003/1 本町の長年にわたる鳴き砂保護活動が評価され、2002年度地域づくり総務大臣表彰(住民参加まちづくり部門)を受賞する。
2004/8 「第16回星空の街あおぞらの街全国大会」が京丹後市で開催される。特別ゲストの高円宮妃殿下が当文化館と琴引浜へお成り。
2004/10 「住みたくなるまちづくり全国交流大会」(福井市)において鳴き砂等の展示を行い大好評を得る。
2004/10 「第4回日本漂着物学会丹後大会」を当文化館で開催。
2005/1 「縄文土器の世界」展(地元陶芸家 藤村多宏氏作品)開催。
2005/8 大量の医療廃棄物が漂着、当文化館で特別展示。その後、大きな反響で国際問題にまで発展する。
2007/7 琴引浜が国の天然記念物及び名勝に指定される。
2007/10 琴引浜の鳴り砂を守る会20周年記念及び、ナホトカ号重油災害から10年の記念イベントを開催。
2007/10/22 鳴き砂研究の第一人者である三輪茂雄同志社大学名誉教授死去。遺書に、幽霊になってでも琴引浜を守りたい…と。
2008/1 京都府景観資産として「琴引浜の白砂青松と鳴り砂」が登録される。
2008/3 琴引浜の鳴り砂を守る会設立20周年記念誌「鳴き砂とともに歩む」を発刊する。
2008/7 琴引浜鳴き砂供養観世音菩薩像の開眼供養が執り行われる(海蔵寺)。
2008/9 琴引浜後背地の採砂工事の影響を監視する「第1回琴引浜の環境を見守る委員会」が開催される(以降、年2回開催)。
2008/9 琴引浜保全ツアーの取組が始まる。
2008/10 2008全国鳴砂サミットIN京丹後が開催される。併せて、国指定天然記念物及び名勝指定記念碑除幕式(琴引浜駐車場前)並びに三輪茂雄先生顕彰碑除幕式(鳴き砂文化館前庭)を行う。
2009/4 日本ナショナルトラスト設立40周年記念式典・シンポジウムに参加し、鳴き砂の展示を行う(東京国立博物館)。
2009/5 琴引浜に重油が漂着し、行政関係者とともに2日間かけて回収を行う。
2009/7 琴引浜研修センターの廃止に伴い、漂着物の展示を旧掛津公会堂で継続開催する。
2009/8 日本砂丘学会第56回全国大会で「日本の鳴き砂・中国の鳴き砂」について報告(石川県)。
2009/11 2009全国鳴砂サミットIN気仙沼に参加(宮城県気仙沼市)。
2010/1 近畿「子どもの水辺」交流会に鳴き砂コーナーを出展(京都テルサ)。
2010/3 社団法人海と渚環境美化推進機構(マリンブルー21)により鳴き砂啓発冊子「鳴き砂の不思議」が発行される(原稿作成を担当)。
2010/3 2010全国鳴砂サミットIN阿武に参加(山口県阿武町)。
2010/10 鳥取市から京丹後市までの山陰海岸ジオパークが世界ジオパークに認定される(琴引浜も貴重な地質遺産として参画)。
2011/3 安松貞夫夫妻により琴引浜の紹介冊子「琴引浜ガイド」(カラー)が刊行される。
2011/11 2011全国鳴砂サミットIN気仙沼に参加(宮城県気仙沼市)
2012/10 2012全国鳴砂サミットIN島根に参加(島根県大田市)
2013/11 2013全国鳴砂サミットIN福島に参加(福島県いわき市)
2014/6 2014全国鳴砂サミットIN田沢湖に参加(秋田県仙北市)
2015/9 2015全国鳴砂サミットIN青谷に参加(鳥取県鳥取市)
2017/10 2017全国鳴砂サミットIN琴引浜を開催(京都府京丹後市)
2019/10 2019全国鳴砂サミットIN気仙沼に参加(宮城県気仙沼市)


現在も日々活動は続いております。
 詳細は順次掲載していきます。